こんにちは、Rinです。
先日、関東では落雷を伴ったゲリラ豪雨がありました。
夜通しゴロゴロと雷の音が鳴り響いていて、かなり不安でした。
そもそも雷がどうしておきるかみなさんはご存知ですか?
まずは雷について知っておきましょう。
雷とは
雷は雲の中で蓄積された静電気が限界を超え放出される自然現象となります。
冬の乾燥した日に金属に触れてパチッとなった経験があるかと思います。
これは静電気によるものです。
雷とはこの静電気のスケールがとてつもなく大きいものとなります。
雷ができるメカニズム
雷は雲の中で「静電気」が蓄積されることにより生まれます。
つまり、「静電気」がキーとなっているのです。
静電気とは物体に電荷が蓄えられている状態または、電荷そのものを指します。
電荷には正と負が存在し、正の電荷と正の電荷、負の電荷と負の電荷は反発し、正の電荷と負の電荷は引き合うという特性を持っています。
そのため、ほとんどの場合は正の電荷と負の電荷をバランスよく持っており、見かけ上電荷はゼロとなります。
しかし、物体どうしを擦り合わせる等強い摩擦力が加わると、負の電荷が他方の物体に移動し、正と負のバランスが崩れます。
これにより、正の電荷を多く持った物体と負の電荷を多く持った物体が生まれるのです。
雷の場合も同様です。
雲の中、特に上空の方の気温は非常に低く、場所によっては-50℃にも及びます。
こうした環境では水は氷の粒となっています。
この氷の粒が雲の中でぶつかり合うことでは静電気が発生するのです。
氷の粒の大きい方が負に帯電し、小さい方が正に帯電します。
また、小さい粒は上昇気流により雲の上方に行きます。
これにより、雲の上方は正に、下方は負に帯電します。
一方で、地面は静電誘導により正に帯電します。
静電誘導とは電荷を帯びた物体を近づけると、近づけられた物体には逆の電荷が集まってくるという現象です。
例えば負電荷の物体AをBに近づけると、Bの表面は正に帯電します。
雲の下方は負に帯電しているため、地面は正に帯電するのです。
雲の中に蓄えられた静電気が限界を超えると放電が起きます。
放電の方向は雲の大きさや位置により変わってきます。
例えば、雲が高い位置にあり、小さければ雲の中で放電が起きます。
しかし、雲が低い位置にあり、地面との距離の方が近い場合には、地面に向かい雷が落ちてしまいます。
これを落雷と呼びます。
落雷を回避するためには
落雷を回避するためには電気の性質を知ることが大切です。
雷は基本的に電気が流れやすい所へ優先して移動します。
空気は絶縁性なので、導電性の高い金属があれば、そちらに逸れていきます。
そのため、傘を差したり、ビルや木の近く、自転車にのる等は非常に危険です。
また、絶縁性であるゴム製品を身にまとっていたとしても、雷の電圧は200万ボルト以上であるため無意味です。
では、落雷を回避するためちはどうしたらいいでしょうか。
具体的な回避策をご紹介します。
・建物や車の中に入る
もし建物や車に雷が落ちたとしても、電気は外壁を通って行くため、建物や車の中に電気は流れにくいため回避することが可能です。
ただし、導電性である金属部に触れていると感電してしまう恐れがあるため注意しましょう。
・金属や水から離れる
金属や水(純水以外)は電気を通します。
そのため、もし雷が落ちた場合には金属や水を媒介し体に電気が流れ込み感電してしまう可能性に注意しておきましょう。
・しゃがむ
避難する建物がない場合は、木やビル等の高い建物の近くは避け、できるだけしゃがみ、かかとをつけましょう。
かかとをつけることで、万が一近くに雷が落ちたとしても、電気が上半身に流れることなく、かかとでUターンしていきます。
また、腕時計等のアクセサリーを外すと効果的という情報を耳にすることがあります。
これは、落雷を避けられる可能性が上がるのではなく、被雷してしまった際にアクセサリーを付けていた場所が焼け付くのを防ぐことが目的となります。
まとめ
落雷は雲の中で静電気が蓄積され、限界を超えると発生します。
雷の音が聞こえたら、まず建物や車の中に避難し、金属や水に気をつける。
もし、逃げ込める建物がなかったら、ビルや木等の高い所の近くは避け、かかとをつけしゃがむのが最も安全です。
現象のメカニズムを知れば自分の頭で考えて危険を察知できるようになります。
不思議に思ったことは積極的に調べることをおすすめします。
落雷は命を脅かす自然現象です。
しっかりと対策し、安全を心がけましょう。